五島列島福江島の総合病院【五島中央病院】

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院長のご挨拶
五島中央病院 院長 竹島史直 The Best Doctors in Japan 2020-2021

 令和2年4月より病院長として赴任致しました竹島史直と申します。私は、長崎県佐世保市の出身です。長崎大学を1986年(昭和61年)に卒業後、これまで消化器内科医としてそして総合診療医として診療、研究、医師教育に携わって参りました。当院へ着任後1年が経ちましたが、皆様今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 令和2年は、世界中がスペイン風邪以来のパンデミックに翻弄された1年でした。本院は五島市唯一の感染症(第2種)指定医療機関であり、私の着任後最初の仕事が新型コロナウイルス対策となりました。令和3年1月には五島市初のクラスターも経験しましたが、市民の皆様のご協力と全職員の献身的な対応によりこの危機を切り抜けることができました。いよいよワクチン接種も開始されますが、これを機に一刻も早い収束を願うばかりです。

 さて、本院は、五島列島の中で最大の人口を有する五島市全域の医療をカバーする中核病院です。病院の前身は1877年(明治10年)に郡立病院として設立され、1968年(昭和43年)に長崎県離島医療圏組合五島中央病院に名称変更となり、2009年(平成21年)から長崎県病院企業団の発足とともに現在の長崎県五島中央病院となっています。地上5階建ての建物に病床数304床を擁し、内科、総合診療科、精神科、小児科、外科、整形外科、産婦人科、放射線科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、脳神経外科などの診療科を備え、また洋上救急にも対応するなど離島の医療施設として地域の医療を支えてきました。

 私は、病院理念である“五島の地域医療に貢献し、患者様に信頼される病院をめざします”を実践するために、1.診療のさらなる充実 2.診療連携の推進 3.医療人材教育・育成を進めたいと思います。

 診療においては、五島で完結できる医療を目指します。幸いにも当院は、長崎大学病院との強いつながりのもとに、多くの優秀な医療スタッフを有しています。本年4月からは、約3年間不在であった副院長に長崎みなとメディカルセンターより外科の井上啓爾先生を迎え、さらに充実した診療体制となりました。離島内の他の医療機関では出来ない高度・専門医療(心臓カテーテル治療、内視鏡的治療、炎症性腸疾患などの難治性疾患診療、外科手術・内視鏡的手術・化学療法などのがん医療)や離島では不足しがちな救急医療、周産期・小児医療、精神科医療、回復期医療を提供することで“郷診郷創”(地域での受診が地域を創る)を進めます。

 診療連携においては、五島医師会の先生方と協力して信頼の厚い病診連携、病病連携を深めます。今後はさらに長崎医療情報ネットワーク(あじさいネット)を積極活用し、地域の先生方との病診、病病連携のみならず、長崎大学病院など基幹病院との病病連携も進めたいと思います。診療連携の1つの発展形として当院では本年1月より「ローカル5Gを用いた遠隔診療支援実証事業」に長崎大学病院、長崎県とともに取り組んでいます。例えば、当院で施行中の内視鏡検査画像をローカル5Gにより長崎大学病院モニターへリアルタイムに転送し、大学病院医師とdiscussionしながら内視鏡診療を行うものです。これにより、より専門性の高い医師や複数の医師の意見を参考に診療を進めることができるようになります。当院に常勤医不在の脳神経内科や皮膚科領域でも有用性を確認しています。

 本院は基幹型臨床研修病院であり、研修医教育にも力を入れています。今年度は新たに2名が加わり、現在5名の研修医が研修中です。海と緑に恵まれた大自然の下、長崎大学病院派遣の専門医による丁寧な指導と垣根のないアットホームな医局の雰囲気が魅力と自負しています。また同時に、長崎大学医学部医学科4年次~6年次学生、保健学科学生の病室実習、長崎県立五島高等学校衛生看護科講義、実習など学生教育にも積極的に取り組んでいます。私は、次世代を担う医療人材の教育・育成が、これからの離島医療のために最も重要なことと考えています。

 五島市民の皆様や地域医療機関の先生方のご要望に応えられるように微力ながら精一杯頑張ってまいりますので、今後のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。



令和3年4月 五島中央病院 院長 竹島史直