五島列島福江島の総合病院【五島中央病院】

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院長のご挨拶
五島中央病院 院長 竹島史直 The Best Doctors in Japan 2020-2021

 令和2年4月より病院長として赴任致しました竹島史直と申します。私は、長崎県佐世保市の出身です。長崎大学を1986年(昭和61年)に卒業後、これまで消化器内科医としてそして総合診療医として診療、研究、医師教育に携わって参りました。当院へ着任後早くも2年が経ちましたが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 令和3年は一昨年以上に世界中が新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の大流行)に翻弄された1年でした。五島市においても、これまでに(令和4年3月末)231人の患者さんが発生し、クラスターを5回経験しました。本院は五島市唯一の感染症(第2種)指定医療機関であり、すべての陽性患者の診療は当院で行われました。市民の皆さんのご協力と全職員の献身的な対応によりこれらの危機を乗り越えてきました。現在もオミクロン株の流行は収まらずまだまだ予断を許しません。一刻も早い収束を願うばかりです。

 さて、本院は、平成18年4月より“五島の地域医療に貢献し、患者様に信頼される病院をめざします”を病院理念として取り組んで参りました。今後も継続すべき素晴らしい理念と考えますが、より積極的に全職員が関与するように、少し表現を変更することといたしました。令和4年4月より“私たちは五島の地域医療に貢献し、患者さんに信頼される医療を提供します”を当院の病院理念といたします。私たち全職員で実践していきたいと思います。

 今後も診療においては、五島で完結できる医療を目指します。幸いにも当院は、長崎大学病院との強いつながりのもとに、多くの優秀な医療スタッフを有しています。離島内の他の医療機関では出来ない高度・専門医療(心臓カテーテル治療、内視鏡的治療、炎症性腸疾患などの難治性疾患診療、外科手術・内視鏡的手術・化学療法などのがん医療)や離島では不足しがちな救急医療、周産期・小児医療、精神科医療、回復期医療を提供することで“郷診郷創”(地域での受診が地域を創る)を進めます。

 診療連携においては、五島医師会の先生方と協力して信頼の厚い病診連携、病病連携を深めます。長崎医療情報ネットワーク(あじさいネット)を積極活用し、地域の先生方との病診、病病連携のみならず、長崎大学病院など基幹病院との病病連携も進めています。診療連携の1つの発展形として令和3年1月より2カ月間長崎大学病院と共同で「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」研究を実施しました。これは、脳神経内科、消化器内科、皮膚科、外科、救急診療において五島中央病院医師が患者さんの状態や内視鏡画像を5Gで送りながら大学病院専門医の直接のアドバイスにより診療を行うものです。若手医師にとっては大学病院医師からの指導が受けられること、上級医師にとっても複数医師からの助言が得られることで精神的に余裕が持てるなどと好評であり、研究の終了後も継続して実施しています。また専門医のいない領域においても大学病院医師の指導により非専門医による診療が可能になる画期的な試みと考えています。

 本院は基幹型臨床研修病院であり、研修医教育にも力を入れています。今年度も新たに3名が加わり、現在5名の研修医が研修中です。海と緑に恵まれた大自然の下、長崎大学病院派遣の専門医による丁寧な指導と垣根のないアットホームな医局の雰囲気が魅力と自負しています。また同時に、長崎大学医学部医学科学生、保健学科学生の病室実習、長崎県立五島高等学校衛生看護科講義、実習など学生教育にも積極的に取り組んでいます。私は、次世代を担う医療人材の教育・育成が、これからの離島医療のために最も重要なことと考えています。

 昨年1年間かけて施行した外壁屋上防水修繕工事がようやく終わりました。患者さんや近隣の住民の皆さんには大変ご迷惑をおかけしました。リフレッシュした建物と理念のもとに、五島市民の皆さんや地域医療機関の先生方のご要望に応えられるよう、微力ながら精一杯頑張ってまいりますので、今後のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。



令和4年4月 五島中央病院 院長 竹島史直