五島列島福江島の総合病院【五島中央病院】

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概要

一般に、放射線科は他の診療科と違い全科の患者様に対する画像検査を行うという″画像診断部″としての一面をもっています。

各診療科からの依頼に応じて、MRI・CT・超音波装置・血管造影装置などの画像診断装置を駆使して、病気の有無や病気の種類・程度などを診断します。

検査結果に対する正確なレポートにより、病院の医療レベルの向上に力を注いでいます。

〇放射線科人員構成(令和6年度現在)
放射線科医師 2名
診療放射線技師 9名※うち女性技師1名
放射線科看護師 3名
放射線科助手 2名
放射線科受付 2名
〇診療放射線技師(資格取得者)
検診マンモグラフィ撮影認定技師 2名
肺がんCT検診認定技師 2名
X線CT認定技師 1名
〇放射線科検査件数(令和元年度)
一般撮影 25000件 マンモグラフィ 827件
CT 7778件 心臓CT 58件
MRI 2945件 超音波検査(ドック含む) 1347件
放射線科IVR 135件 心臓血管カテーテル検査 244件
胃透視検査(ドック含む) 820件 透視下内視鏡検査(消化器) 148件
透視下気管支鏡検査 50件

〇当院放射線科医師がこれまでに行っているおもな手技(IVR)

・血管系:

肝腫瘍の化学塞栓療法(TACE)

動注化学療法(含リザーバ療法)

膀胱腫瘍の動注化学療法(含リザーバ療法)

慢性下肢動脈閉塞に対する血管形成術

急性動脈閉塞症に対する血栓溶解やステント留置術

種々の原因による出血(外傷、腫瘍出血など)に対する塞栓療法

胃静脈瘤塞栓術(B-RTO)

・非血管系:

閉塞性黄疸に対する胆道ドレナージ(PTCD、PTGBD)

閉塞性黄疸に対するステント留置術

胆道結石除去術

経皮的膿瘍ドレナージ

肝腫瘍に対するラジオ波焼灼術

経皮的肺生検

経皮的肝生検

業務内容

画像診断

当院では、コンピュータネットワークを活用した画像システムによる画像診断を行っております。また、CTなどの前処置不要な検査については、基本的に当日検査が可能な体制としています。検査には放射線科専門医による読影レポートが付記され、これもコンピューターネットワークにより院内各所で閲覧することができます。

血管造影・IVR

IVR(Interventional Radiology)は、血管造影・超音波・CTなどの画像診断装置を用いて画像をみながら、血管内に挿入したカテーテルや体に直接穿刺した針を用いて行う治療法です。外科治療より体の負担が少なくてすむのが特徴で、適応となる方にとっては有用な治療選択肢の一つとなります。

開業医の先生方へ

MRI・CT・超音波検査などさまざまな検査を実施しています。画像診断を必要とされる患者さまが、おられましたらご紹介ください。放射線科医が、迅速に画像診断結果をご提供します。

なお、時間外に受診される患者様に対しては、当院救急外来での対応が基本となります。ご了承ください。

お問い合せ・ご予約は放射線科

【電話】0959-74-0001内線(1450)

【FAX】0959-74-0018 までお願いいたします。 

主な検査並びに機器のご紹介

当院も新築移転後、古くなった撮影機器に関しても随時更新をし、本土と変わらない画像検査を行うことができます。

CT検査


256列マルチスライスCTを導入しており、あらゆる検査に対応できる装置です。

また、Deep Learning処理を搭載しており低被ばく撮影、高画質を全身領域で提供することができます。

CT装置について

低線量肺がんCTについて

MRI検査


1.5Tの静磁場強度のMR装置を導入しています。当院のMRI装置はBlueSealマグネットにより液体ヘリウム7Lで超伝導状態を保っています。(従来は1500L必要)

撮像に関してはAI(DeepLearning)を用いることで、撮像時間の短縮や高分解能撮像が可能です。

また、撮像時間短縮に加えMR専用の低反発マットレスを使用することで患者さんの負担を軽減した検査が可能です。

全身DWI

心機能解析

非造影MRA

血管造影


IVR-CT systemを導入し、血管撮影とCT装置がシームレスに連携出来るようになりました。

画像下治療(IVR)とCT検査を同じ検査台で行うことで、治療の精度・安全性・効率などが向上し、患者さまの負担を軽減可能となりました。

検査画像のご紹介

乳房X線撮影装置


トモシンセスの撮影が可能になりました。高濃度乳房などの乳腺の重なりにより発見が難しかった病変の観察がしやすくなりました。

50μmの高解像度により、微小石灰化の描出能が高まりました。

マンモグラフィ専用の読影端末を使ってマンモグラフィ読影認定医師による読影を行っており、高精度な検査・診断を行っています。

X線透視撮影装置

フラットパネルディテクタの採用で、より高精細な画像と被ばく軽減が可能となっています。粘膜なども以前より詳細に描出することが出来るようになりました。

さらに、全脊椎撮影や全下肢撮影、嚥下造影など多目的に活用しています。

内視鏡の検査をすることが多々あり、専用のプロテクターを使用することで術者の被曝低減にも力を入れています。

EXAVISTA

CUREVISTA

一般撮影装置


最新のフラットパネルを導入したことで素早い検査が可能になりました。それにより患者さまへの負担が軽減され、さらに経時差分システムやエネルギーサブトラクションなど診断に有用なシステムも導入されました。

経時差分システムとエネルギーサブトラクションについて

ポータブル撮影装置


最新のフラットパネルを搭載したことで素早い検査画像の確認ができるようになりました。

超音波診断装置


超音波(耳で聞こえる音よりも周波数が高い音)を用いて体の内部を観察する検査です。検査方法は目的部位の皮膚面にゼリーを塗り、プローブを身体にあてて検査をしていきます。

骨密度測定装置


X線を利用して骨密度を測定することで、骨粗鬆症などの診断に有用です。

腰椎と股関節の二つの場所を撮影することができます。

放射線科撮影機器構成(令和6年度現在)

モダリティ名 台数 装置名称 製造メーカー 導入年度
CT装置 1台 Revolution CT GE 2020年
MR装置 1台 Ingenia Ambition 1.5T X Philips 2021年
血管造影装置(IVR-CT) 1式 Alphenix Sky+
Apuilion Prime SP
Canon 2024年
透視装置 2台 CUREVISTA
EXAVISTA
日立 2015年
一般撮影装置 3室 BENEO-Fx 富士フイルム 2016年
マンモグラフィ撮影装置 1台 AMULET SOPHINITY 富士フイルム 2024年
ポータブル撮影装置 3台 Sirius 130HP
tiara
日立メディコ
日立メディコ
2012年
2020年
超音波診断装置 2台 Ascendus
ARIETTA 750LE
日立メディコ
富士フイルム
2013年
2021年
画像サーバ 1台 Shade Quest 富士フィルム医療ソリューションズ 2020年
動画サーバ 1台 SYNAPSE 5 富士フィルム 2020年
Work station 2台 AW Server 3.2
VINCENT v5.4
GE
富士フイルム
2020年
2019年
被ばく管理システム 1台 SYNAPSE D-S 富士フィルム 2020年
スタッフ
長置 健司(ながおき けんじ)
放射線科長
放射線科
  • 日本医学放射線学会(専門医)
  • 検診マンモグラフィ読影認定医師
  • 臨床研修指導医(平成22年度取得)
  • 日本インターベンショナルラジオロジー学会(専門医)
  • 肺がんCT検診認定医師
  • 長崎大学医学部医学科臨床教授
  • 千早 啓介(ちはや けいすけ)
    医師
    放射線科
  • 日本医学放射線学会(専門医)
  • 検診マンモグラフィ読影認定医師
  • 日本インターベンショナルラジオロジー学会